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でぃふぇぜろにっき

弐寺に偏った日常の、ケイナさんと親友コンビに偏った記録な感じ。

2024'05.19.Sun
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2007'09.16.Sun
ケイナ+ダルマ
武装神姫のツガル設定のあまりの切なさに暴走してみた。
捏造しまくり注意。

「ほんとにええの」
「いい」
返事は簡潔だった。覚悟が出来ていないのは自分のほうだと、ケイナは自分より身長の高くなったかつての子供を見上げた。
「ダルちゃん……いや、ドクトルD。貴方ならこの方法のリスクを理解しているはずだ」
「知ってるし、メリットもわかってる。他のやり方も吟味した。身体だって十分成長した。やるなら今しかない」
「しかし……」
「ケイナ」
ダルマの瞳は、少しも揺らいでいなかった。
「俺はツガルを、このままの姿でむかえたいんだ。あいつが目覚めたとき、寂しくないように」


ダルマとツガル。ケイナが本当の弟妹のように可愛がってきた彼らは、本当に強い絆で結ばれた恋人同士だった。家柄の違いも強いられた結婚も、全てを乗り越えて二人は幸せを手に入れた。その幸せが永遠に続いてほしいと、ケイナはいつだって願っていた。
しかし、二年前。原因不明の病に、突然ツガルは倒れた。
八方手を尽くしても、現代の医学では昏睡状態に陥ったツガルを目覚めさせることは出来ず、病状の進行を食い止めるためツガルはコールドスリープポッドへと入れられた。
専門である工学と並行して医学の勉強を始める傍ら、ダルマが望んだのは自分の身体の成長を止めることだった。一部器官のサイボーグ化とホルモンの抑制によるかりそめの不老長寿。方法は確立されているものの発展途上であるその技術は、万一の際コールドスリープに入ることが出来なくなるというリスクを伴った。
ケイナは、検査の結果ダルマの身体が未だ発達途中だったことを理由に彼を止め、技術の進歩に持てる限りの力を注いだ。
ツガルのために、また研究のために使える時間を出来る限りのばしたいというダルマの思いは痛いほど伝わってきたが、ダルマに万一のことがあって二人が二度と出会えなくなることがどうしようもなく怖かったのだ。
しかし今、ダルマの身体はおそらく人生で最良の状態にある。これ以上の先延ばしは自分のエゴだ。
ため息に近い長さで、ケイナは息をついた。
「わかった。こっちの紙読んでサインを。こっちと、こっちの書類にも」
「うん」
他人には真似の出来ないスピードで、ダルマは書類を読み進めていく。ケイナが見守る前で、その手は躊躇いのない字でサインをした。
「ケイナさん」
「何」
「大丈夫だから」
こちらの不安を包み込むかのように、ダルマは微笑んだ。
「うん、信じとるよ、ダルマ」
自分よりもはるかに強い青年に、ケイナは笑いかえした。

そして祈る。残酷な運命が、一刻も早く打ち破られることを。




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X年後の世界。
デラはほんと、切ない設定が多いですよ。
暴走する妄想はDoLLの歌詞まで彼らに絡め、さらに煩悶する。
……そしてケイナはこんなに弱くていいのか。
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