でぃふぇぜろにっき
弐寺に偏った日常の、ケイナさんと親友コンビに偏った記録な感じ。
2007'05.23.Wed
朝の光に追い出され 消えゆく星を二人で見ていた
再び病み気味ケイナ+津軽
「夕焼けよりも、朝焼けのほうが好き」
ベランダのフェンスに両手を沿え、赤く染まる東の空を見つめて津軽がぽつりと呟いた。
「なんで? 夜が終わってまうのは寂しくないん?」
缶ビールを片手に同じく朝焼けを見つめながら、ケイナが問う。
「そうだけど……なんだか、朝焼けのほうが綺麗に見えるんです。夕焼けは哀しいから」
昼間の世界で息が出来ずに、夜の世界へ逃れてきた少女は、それでも朝の始まりに焦がれる。
「ツガちゃんは……やっぱりいつか帰らなあかんよ。あっちの世界に」
言い聞かせると言うにはあまりにも淡々と、ケイナは言葉を落とす。
「いつかは今でなくてええから」
津軽の表情が曇らぬよう、いつものように優しく付け足した。
「ケイナさんは?」
津軽の問いに答えずに、ケイナは気の抜けた苦いビールを一口含む。
明るくなっていく空からは、一つ、また一つと星が消えていった。
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